住宅密集地ではあるが、南側は向いのアパートの駐輪場になっており開けているため、光を遮るものがない。

南側にはルーバーを巡らせ、プライバシーを守りつつもほどよく光と風を室内に通す。

ルーバーの隙間は、下に行くほど幅を狭く、上に行くほど広くしている。

駐車場の奥に玄関がある。

駐車場の右手のルーバーの向こうには、バスルームに面した坪庭がある。

バスルームは1階の南側に配置。

ルーバーに守られた坪庭を望みながら、外の気配を感じることができる開放的な浴室。

天井高を2mに抑えた、静謐な印象のホール。

階段下は収納スペースになっている。

2階から3階、3階からロフトに続く階段はパンチングメタルでつくられており、階段室上部のトップライトからの光は3層を貫いて1階まで届く。

リビングダイニングから、広々としたテラスが続く。
南側のルーバー越しにも、1階の坪庭からも光と風が入り、外を感じることができる。

折り戸を全開すれば内と外とが一体化し、テラスもリビングの一部のように。

テラスは「室外」ではあるものの、壁と屋根、ルーバーに守られているので「外の部屋」と呼んでいる。

対面式のⅡ型キッチン。

ロフトをつくったことで、キッチンの天井が低くなっている。

小窓からは、3階へ向かう階段が見える。

3階はベットルームとワークスペース。
ここではルーバーの目は粗くなっており、角度も浅いためたっぷりと光が入る。

上部にロフトを設けた分、床が低くなったところがワークスペース。
床が高い部分を寝室とし、寝室側に天板を載せてデスクにした。

ワークスペースの天井にぶら下がっているような木の箱は、ロフト。
背後にある階段室との間は収納で緩やかに仕切り、空間に広がりをもたせた。

トップライトからの光を通す、パンチングメタルの階段。

階段室の最上部。

トップライトの向こうには青空が広がる。

ここからの光が、パンチングメタルの階段を通って1階まで届く。