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空間を徹底的に有効活用した箱型の家
南側全面から自然光が差し込み、風は南北に通り抜ける。
夏は風通しのよさを、冬は自然光の暖かさを享受できる家だ。
開放的で広々と見えるが、
実は14坪に満たない建坪に、建蔽率50%容積率80%という厳しい敷地。
厳しい条件の中、施主の要望に応えられるよう、無駄を見逃さず徹底的に空間を有効活用した。
3階建ての高さの箱を作り、容積分の床を自由に配置することで、
LDK、水回り、個室2部屋にワークスペース、
さらにはコレクターである主人のために大容量の壁面収納まで備えた。
3層吹き抜けの開放的空間
「開放感」がこの家の一番のテーマ。
1階から3階部分まで吹き抜けになっており、
個室の床を階段の踊り場のような形で自由に配置した。
夫婦と小さな子供1人の家庭のため、
1階部分のリビングは広々と、2・3階部分の個室は最小限にとどめた。
1階から3階部分まで続く壁面収納
主人は本やCDのコレクター。
鉄骨柱の奥行き利用し、3階まで伸びる吹き抜けの壁一面を本棚にし、
本来ならば無駄になるスペースを見逃さず、有効活用した。
棚板は自由に付け替えることができ、
今後蔵書が増減してもフレキシブルに対応可能。
2階部分
2階の寝室から吹き抜けを見る。
個室には全て、吹き抜け側に全面開口の引き戸を設けた。
フルオープンすると、光も風も通り抜ける開放的な空間に。
2階ワークスペース
2階南側にはカウンターを設け、ワークスペースに。
南の窓から気持ちの良い自然光が差し込む。
3階子供スペース
3階は子供部屋とした。
引き戸を全開すれば、部屋に居ながら家族の気配を感じられる。
バスルーム
清潔感のあるバスルーム。
LDK、水回りといった共有スペースは1階にまとめ、
バスルームは隣地に面する北側に配置した。
外観
南側の道路に面した一面に窓を配し、
3方を隣地に囲まれた敷地でありながら、開放的に。
プライバシーを確保するため、布製のパーテーションで目隠しをした。
アルミと布という異素材の組み合わせが印象的。
外観(夕景)
夜になるとパーテーションの布から光がこぼれ、
暮らしの気配を感じさせる。
