道路を挟んだ向かいは社の森。
夜はやわらかな光が木々を浮かび上がらせる。

道路からの距離が近い玄関扉も、段差を設けることによって内と外の切り替えになる。

自宅で仕事をする奥さまが接客することもあるため、広めの土間をデザインした。

お嬢さんが自分でデザインした和室。
多目的に使える畳の下は収納になっている。

窓の格子から緑を眺められる、明るい空間。

排水のためドアの下に敷いた玉砂利が風情を添える。

奥さまの寝室。
ピアノを置き、子どものころ以来の練習を再開する予定だそう。

玄関から階段を上った先にLDKがある。

隣家との境に作った坪庭が、光庭としての役割を果たしている。

切妻屋根の構造を表した開放感のある空間。
キッチン上部のロフトからは、大文字焼も見られる。

アイランドキッチンでは料理好きのご主人はもちろん、お嬢さんも参加して料理を作って食べるのが楽しみ。

左手扉の向こうは、奥さまの仕事場。

LDKに隣接した仕事場では、坪庭からの吹き抜けを通して空が見えるのが気に入っている。

リビングから段差なしでレッドシダーのデッキにつながっている。
室内からの登り梁が軒まで連続しているので、向かいの森を身近に感じさせる。

ご主人の寝室。
クラシックのCDコレクションを楽しむため、防音仕様にしている。

下部から、打放しコンクリート、桧製の格子、デッキにかかる屋根の登り梁という構成。

夜になると格子から明かりが洩れて、行燈のような趣になる。