天井に高さを持たせるよう、あえて既存の鉄骨をむき出しにして見せた。
LDKは間仕切りのないひと続きの空間となっており、開放的。
その開放感たるや、住み始めは建て主が戸惑うほどだったとか。

杉の足場板を古材風に加工したフローリングにカリモク60など建て主がセレクトした家具が並び、
どこかレトロで渋い雰囲気。

リビングに大きく開いた窓からは庭が見え、気持ちの良い自然光や風が入ってくる。

庭木の葉擦れの音などが聞こえてくるのも心地いい。

窓の正面にある外壁の小窓が開くようになっており、リビングが外の町とつながる仕掛け。

アイランドキッチンはオールステンレスで清潔感があり、素材感のあるLDKとのコントラストがおもしろい。

大容量の床下収納を備え、収納力もばっちり。

木とアイアンのオープン棚で、見せる収納も楽しんでいる。

奥の勝手口へと続く通路の途中に、個室や水回りがある。

ベッドが置けるだけのコンパクトな寝室は、天井も190cmと低め。

ナチュラルな雰囲気の落ち着く空間。

玄関を入るとすぐにLDKが表れるので、目隠しとしてアイアンのレールにカーテンを設えた。

玄関前の土間スペースには椅子を置き、中庭をながめながらゆっくり過ごすことができる。

庭とつながるリビングの大きな窓は、フルオープンすることもできる。

中庭には、大柄だったというご主人をイメージしたシンボルツリーが。
背が高くどっしりとした常緑樹「タブノキ」が、父のように家族を見守っている。

古民家の味わいを感じさせる、鎧張りの外壁。
既存の外壁の上からウエスタンレッドシダーの下見板を貼った。
大切に住まわれてきた家の良さを住み継ぎたいという建て主の思いを形にした。