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投稿記事
天井や壁に用いた曲線形、あえて上部をつなげた間仕切り壁、壁から天井まで一体となった厚みのある左官のテクスチャー、これらのエレメントが組み合わさり、障子窓からのやわらかい光が、はっとするような陰翳のグラデーションを生み出す空間になりました。
53㎡というコンパクトな面積ながら、曲線によってシームレスで繋がる壁と天井に、間仕切壁の上部から回り込む光が、空間に奥行きをあたえています。
一面バルコニーの住戸のため一方向のみからの採光ですが、室内に充ちる光の表情はとても豊かで、意図しなかったたくさんの景色や発見があり、見ていて飽きません。
マンション共用部となる窓には手を加えられず既存のままですが、開口を設計できる新築案件以上に光や風景がデザインされるという逆説的な結果は、今後にインスピレーションを与えるような新たな発見でもありました。
株式会社アオイデザイン aoydesign 神奈川県 建築家
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愛車を眺め愛犬と暮らす、人の集まるモダンな住まい
利便性の高いターミナル駅から徒歩圏内に土地を購入した家主。 夫妻は交友関係が幅広く、人が集まる事も多い。 自らの愛犬と愛車を眺めつつ暮らしたいとの願望が実現した住まい。 土地は二方向を狭い道路で挟まれ、周囲から見下ろせる位置にある。 さらに地盤が緩いため何らかの対策を予算内で建てなければいけなかった。 そして出来たのが地下室付きの3層プランの家。それぞれの階にそれぞれの役目を持たせたことだった。 敷地を2メートル掘り下げて地階を作り、光に左右されない浴室と寝室を配置。1階には駐車場付きのガレージと妻の仕事場がある。 2階には一体感と開放感のあるLDK。パーティーも出来そうな空間になっている。階段を上がると客人が気軽に泊まれるロフト付きだ。 LDKの床は、夫妻が飼っているゴールデンレトリバーの愛犬の毛が掃除しやすいように、目立たず滑りにくい床材を選んだ。 まだ若い夫婦にとって、開放的な空間も時が経つにつれて家族構成が変わる時に間仕切りが出来るようになっている仕組み。 そんな夫妻にとって今の「家族」である愛犬や愛車と共に過ごせる住まいが実現した。
中辻正明・都市建築研究室 東京都 建築家