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土間・縁側で包む町家リノベーション

土間・縁側で包む町家リノベーション

奈良市にある大正時代に建てられた住宅のリノベーション。建物は主に借家として用いられ、何度かの増改築を経て空き家になり放置されていました。雨漏りや蟻害によって柱・梁や土壁が深刻な被害を受けており、庭に増築された水廻りと伸び放題の樹木によって鬱蒼とした状況でした。建替えも検討しましたが、3面道路後退の影響で同規模の建物が建たないことや、お施主様が町屋に住みたいという強いご希望をお持ちだったことからリノベーションを選択しました。しかし土壁を耐震補強し伝統構法で修復するためには新築を超える時間や費用が必要です。また家全体を断熱補強・高気密化すると屋内と屋外が緩やかに繋がった町屋らしい雰囲気も壊れてしまいます。そのためコンパクトな居間を家の中心に据えて現代的な工法で耐震補強・断熱補強を行ない、その周りを玄関・収納・ガレージ・縁側・トイレ・書庫・階段から成る半屋外の「透き間」で囲んだ入れ子状の間取りとすることで、コストを押さえつつ、屋内・半屋内・屋外の3つの領域が重なり響きあうような、町家の雰囲気を引き継いだ住まいを設計しました。

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懐かしい新しさをつくる 和のリノベーション

懐かしい新しさをつくる 和のリノベーション(木造1戸建てリノベーション)

「家がおしえてくれること」小川奈緒 著 10月15日発売 「インテリアや建築の雑誌に載らない、こうした家の、血の通った温かい表情を伝える本が作りたい」 とは本の中の小川さんの言葉。 私もそのようなすまいをつくり続けたいと思う。 「普通の家が一番大事」 この本で取り上げていただいた3軒の家は、私の設計する家の個性を表現するのに欠かせないものです。 10のご家族のそれぞれのストーリーを通して、時をかさねることで見えてくる家の役割を美しい文章で表現していただきました。 是非手にとってご覧になり、感想をお寄せ下さい。 http://sadwat.exblog.jp/16705995/

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