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投稿記事
奈良市にある大正時代に建てられた住宅のリノベーション。建物は主に借家として用いられ、何度かの増改築を経て空き家になり放置されていました。雨漏りや蟻害によって柱・梁や土壁が深刻な被害を受けており、庭に増築された水廻りと伸び放題の樹木によって鬱蒼とした状況でした。建替えも検討しましたが、3面道路後退の影響で同規模の建物が建たないことや、お施主様が町屋に住みたいという強いご希望をお持ちだったことからリノベーションを選択しました。しかし土壁を耐震補強し伝統構法で修復するためには新築を超える時間や費用が必要です。また家全体を断熱補強・高気密化すると屋内と屋外が緩やかに繋がった町屋らしい雰囲気も壊れてしまいます。そのためコンパクトな居間を家の中心に据えて現代的な工法で耐震補強・断熱補強を行ない、その周りを玄関・収納・ガレージ・縁側・トイレ・書庫・階段から成る半屋外の「透き間」で囲んだ入れ子状の間取りとすることで、コストを押さえつつ、屋内・半屋内・屋外の3つの領域が重なり響きあうような、町家の雰囲気を引き継いだ住まいを設計しました。
YYAA 山本嘉寛建築設計事務所 大阪府 建築家
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築31年の中古住宅をレトロなカフェ風空間に
「となりのトトロ」に出てくるような家が理想だったという建て主。 リフォームを前提に探し出した築31年の中古住宅の魅力を活かした、レトロで可愛らしい家を希望した。 和風のベースは残しつつ、LDKはレトロなカフェ風に。 建具や壁、床をレトロな雰囲気にマッチするような新しいものに取り換え、 古くも新しく、どこか懐かしい家となった。
株式会社アネストワン 愛知県 リフォーム・リノベーション
北欧家具と大好きな音楽が主役の上質な空間
当初は新築を考えていた建て主だが、古くて良い物件をリノベーションしたら自分たちらしい住まいになるのではないかと考え、周辺環境の良い中古マンションを購入。 「ビンテージカーや上質な家具など、使っていくうちに味が出るものが好き」と話す建て主は、 経年による変化や傷までも味になっていくような住まいを希望。 漆喰の壁や無垢の床、チーク材で作り替えた扉など、自然素材の風合いを生かしてリノベーションし、建て主が以前から集めてきた北欧ヴィンテージ家具が良く似合う空間に生まれ変わった。 ご主人、奥様、お子様揃って音楽好きのご一家。 リビングの壁面収納にはCDやレコードなどのコレクションを見せながら収納し、ご主人が長年愛用しているウォールナットのスピーカーとともに、インテリアの主役になっている。 北欧家具と大好きな音楽、ご家族の趣味を反映した、洗練された住まいとなった。
株式会社アネストワン 愛知県 リフォーム・リノベーション
職人の技を感じる、自然素材の端正な家
商店や住居が混在した街に建つ家。 家業の質屋を引き継ぐことになった建主は、母屋の隣に新居を増築することに。 母屋は昭和9年に建てられた歴史ある建物で、石造りの立派な蔵が付いている。 母屋とのつながりを考慮しつつ、快適で趣ある住まいを計画した。 母屋とつながる1階部分には、建主のお母様の居室と、陶芸室やステンドグラス工房を設けた。 石畳の路地を通って玄関まで向かうと、右手にはガラス張りの応接室が、 街と住まいとを繋ぐ空間となっている。 2階は建主家族の居住空間。 中央にあるLDKは天井高5mのダイナミックな空間。 屋根の勾配をそのまま表し、天窓から明るい光が差し込む。 住まいのどの開口部もガラス窓の内側に格子の建具を入れており、外から光や風が入るようになっている。 格子を通して入る光はただ煌々と室内を照らすのではなく、味わい深い陰翳を与えてくれる。 内部空間は、職人の技を感じられる美空間。 オリジナルの建具や造作家具、ひとつひとつにこだわりが詰まっている。 土や木や竹、紙…多様な自然素材を使用し、機能的でありながら安らげる空間となった。 職人の技巧が生きた、力強い家が完成した。